腰痛の原因、実は腰じゃなくて股関節にある？発見と対処法は？

日本人の５人に一人が悩んでいるといわれ、国民病とまで言われている『腰痛』ですが、実は「椎間板ヘルニア」など原因がはっきりとわかっているものは２割であとの８割は原因不明がほとんどだそうです。



タレントの中山秀征さんがＭＣを務める２７日の「シューイチ」の中山のイチバンのコーナーで『腰痛』を取り上げていましたのでご紹介したいと思います。

解説してくだっさたのは「神奈川リハビリテーション病院」の副病院長 杉山 肇先生です。

 

『腰痛』は実は腰に原因があるのではなく、骨盤と大腿骨の付け根の部分である股関節に原因があることがあるそうです。

股関節というのは多くの筋肉に囲まれていて手の届きにくい非常に大事な場所で、あまり痛みを感じない構造になっているとのこと。

肝臓とか脾臓とかが『沈黙の臓器』と呼ばれていますが、杉山先生はご自身の患者さんに股関節は『沈黙の運動器』であるとお話されるそうです。

ではなぜ股関節が悪いのに腰に痛みを感じるのでしょうか？

それは脳が股関節の痛みを腰痛と誤認することがあるからなのだそうです。

 

腰痛を起こす股関節異常の原因は？

①臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)

大腿骨がきちんと骨盤に覆われてない状態のため、股関節に負担をかけることになる、いわゆる股関節の形自体が悪い状態。

②姿勢

猫背でお尻が前に出ると骨盤が傾き、大腿骨がはみ出して股関節に負担をかけてしまう状態。

③体重

日常生活の掃除機をかける、料理をする、買い物の重い荷物を持って歩くなどの何気ない行動でも股関節には大きな負荷がかかるのだそうです。

 

股関節異常の発見の仕方は？

股関節が原因の腰痛なのか見分ける方法があるようなのでセルフチェックしてみては？

パトリックテスト

仰向けになり、片足を曲げ、くるぶしを伸ばしたほうの足の太ももあたりに乗せます。

乗せた足を床に向けて倒していき、足が床と水平になれば問題なしとのこと。足を組み替えてもう片方もチェックします。同じように水平になれば大丈夫。

万が一、どちらかが曲がりにくかったりする場合は、股関節に問題がある場合があるようです。

 

改善方法はある？

初期の症状であれば運動をすることで随分改善されるとのことです。

簡単にできる対処法

①足広げ運動(１０回１セット   １日２～３セット)

椅子に足をそろえて腰かけ、膝だけを開いたり閉じたりするだけの運動です。足を開いたり閉じたりするだけで股関節周りの硬くなった筋肉がほぐれ、腰痛の症状の改善と予防   につながるそうです。

②骨盤起こし運動(１０回１セット  １日２～３セット)

椅子に腰掛けたまま、おへそに意識を集中し３０度前の方向へおなかを突き出したり、引っ込めたりします。股関節に負担をかけずに筋肉をリラックスさせられるそうです。

③貧乏ゆすり

普段は行儀が悪いと叱られがちな貧乏ゆすりも腰痛にとってはいい対処法になるようです。

最近では貧乏ゆすりの動作を自動で行うことのできる「ストレッチマシーン びんぼうゆすり」なるものもあるようですよ。

 

とにかく力を抜いた状態で股関節を動かすことが大事とのこと。

番組の中では中山秀征さんが「パトリックテスト」を行い、左の股関節に異常があることが判明しましたが、「足広げ運動」や「骨盤起こし運動」を行うことで全く動かなかった股関節が随分改善されました。

こんなに簡単に改善されるとは驚きです。

最近ちょっと腰の調子が悪いなと思われる方は試してみてはいかがでしょうか？

 

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